妊娠中の妊婦がばね指の症状を訴えるケースは非常に多くあります。
女性は元々、男性よりもばね指を発症しやすい傾向にありますが、妊婦の女性が特に発症しやすいということが解明されているわけではありません。
尚、産後にオムツの交換や赤ちゃんの育児と家事の両立をする際に、指先の使い過ぎによってばね指を初めて発症するケースもあります。
妊娠中や母乳を与えているお母さんの場合は、風邪薬などに限らず使用できる薬が限られてきます。
その為、炎症が進行している段階でも抗炎症作用をもつ
●ステロイド剤
の使用は原則として使用できません。
このようなケースではバンテリンなどの非ステロイド系の抗炎症作用をもつものを代用すると良いでしょう。
また、幾つかの漢方薬は妊婦でも使用できるものもあり、これらの薬剤を医師と相談の上服用していくことが大切です。
女性の場合、指の痛みが大きな負担となるのは、毎日の料理や選択などの家事であることは間違いありません。
この指の痛みの多くは朝方に指のこわばりとなって症状を発症します。
家事は毎日続く作業でもある為、指先に痛みが継続的に続くと精神的な負担にもなってくる為、出来る限り早期に病院の受診を受け治療を開始することが大切です。
尚、料理の際にフライパンなどを持つと親指側全体に「びりっ!」とした痛みが走る場合。
このケースでは、ばね指ではなく、ドゥケルバン腱鞘炎を発症している可能性が検討されます。
どちらも腱鞘炎の一種ですが、症状や対処法など異なってくる部分も多いのでしっかりと症状の特徴を確認して治療を行っていくようにしましょう。